旅と夢と写真 僕が写真展をする理由と夢の話

今の僕の夢は「海外でも認知されている日本人写真家」になることだ。

そのためにまずはトルコで1番有名な日本人写真家になろうと思っている。1カ国目は1番僕が好きな国でと決めていたから。

だから、そのためにも僕はその第一歩として東京でこれまでの旅の写真展を成功させたい。

でも、その思いを誰かに伝えるにはまだまだ僕は認知されていないのが現実だ。

だから、今日はブログにまずは書くんだと仕事中に考えていた。

では、長くなるかもだけど読んでくれたら嬉しいです。

僕の夢の話

僕の夢は旅をすることだった。知らない土地に自分の足で向かって、その土地で奇跡的な出会いや出来事があって感動や人生が変わるような経験をしてみたいと旅に憧れを強く持っていた。

2018年の春、僕の一人旅の計画は2人旅に変更になった。

僕が行くと周りに叫び続けると友人が俺も行ってみたいと思ってたと意気投合して一緒に旅に出ることにした。

期間は2週間くらいだった。

2人とも初めての海外で緊張とワクワクがあったことを今でも鮮明に覚えている。

タイに到着して僕らは楽しく過ごしていたのだけど、時間が経つにつれてお互いのやりたいことが一致しなくなっていった。

僕らは仲違いして最後の1週間僕は北へ友人はバンコクから少し離れた海辺で現地の人と仲良く過ごしていた。

友人とはぶつかってそれから何年も会うことがなくなったけど、その後の旅は僕にとってはとても楽しい旅だった。

自分の自由に行動できる。生きられるそんな思いが僕の中にはあって自分以外のことは全く気にせずという状態だったと思う。

そんな状態が何年も続いた。

旅に出て日本に帰ってきてを何度も繰り返した期間が過ぎ、コロナがやってきた。

僕は仕方なく、就職した。

そして。

ここは省いてもいいかな?

旅に行けない間、必死に働いてお金を貯めた。

次は長期間旅に浸かるんだと決意していたから。

そして、2023年の1月僕は再び旅に出た。

ワクワクが僕に旅の始まりを教えてくれた。

飛行機に乗りバンコクに向かった。

バンコクには何度も来ていたからそんなに新鮮味はない、でも、旅が始まったんだ、日本から離れた別の国にいるんだと実感した。

数日観光して僕はバンコクを楽しんでいた。

夜にはカオサン通りでナイトクラブ(ダンスを踊る場所)の写真を撮りながらいろんな国から来ている旅人と楽しそうにしてる現地人、そんな人たちと踊り、話、夜を過ごした。

そんな日々が数日続き、僕は楽しかったはずなのになんだか退屈していた。

宿の窓から喧騒が止まないサイアムの街を見下ろして退屈だとInstagramのストーリーに呟いていた。

旅はこんなもんじゃないはず、もっとドラマチックで印象に残るようなもののはずだと何度も自分に言い聞かせた。

もちろん現地の人とカオサン通りで仲良くなったし、現地にいた日本人とも話したりした。

でも、結局皆は仕事があったり、予定があったりでほとんどの時間を僕は1人で過ごした。

特に行きたい場所ももうなかったし、耐えられないほどの暑さから逃げるためにスターバックスでYouTubeを見たりしていた。

僕は夜になって自分が疲れてくるとふと思った。

これって東京にいた時と何も変わらないよな。

旅に出てるのに僕はこれまでの日常と同じことをして過ごしていると思った。

なんだか寂しかった。そして、ずっと希望にしていた消えていく感覚があった。

なんのために旅をしているのだろうと毎日のように考えた。

旅はドラマチックだ。人生が変わるんだ。

そう思っていた僕にはあまりにも残酷な現実だったように思う。

そうこうして僕はタイ、トルコ、オーストラリア、インド、オーストラリアと4カ国を回った。全部で一年半くらい。

ずっと退屈だなって思っていたよ。

確かに写真はたくさん撮れて良い写真が撮れた日にはウキウキして家に戻った。

それは楽しかったし最高だった。

でも、旅のほとんどは1人で退屈だと思うのが常だった。

だって知り合った人はみんな日常があって、仕事があり、友人との約束があった。

僕だけが非日常を生きているようなそんな気分だった。

僕の非日常は退屈な日常だったのだけどね。

でもね、僕はオーストラリアで短期の仕事をしている期間に感じた大事なことがあるんだ。

シェアハウスをしていたのだけど、そこにはたくさんの日本人がいた。

みんなで同じ職場に向かって同じ家に帰る。

同じ家で寝て、同じ時間に起きる。

仕事がない日は家でみんなでテレビを見たり、ベランダでタバコを吸いながら談笑したりした。

お酒を買ってきてただ夕方の綺麗な景色を見ながら語り合った。

時々バーベキューをしたり特別なこともあった。

ほとんどの時間はありふれた普通の日々だった。

そんな日々を過ごして気がついたのは僕の旅は日常的で時に特別なことがあってよく寂しくなるし、くだらないことで幸せを感じる旅だってこと。

ということは旅って何か特別な非日常的な出来事のことのように思うけど、実際は日常と繋がった延長線上にあるじゃないか?

僕が生きているこの時間は東京にいようがイスタンブールにいようがインドにいようがそれは僕の人生の一コマでしかなくて特別なことではないんじゃないか?

旅は人生だ。人生は旅だ

すっごく当たり前なことなんだけど人生は旅のような道のりだ。

いろんな出来事があるけど毎日一歩ずつ進んで時々良い思いも悪い思いもする。

旅も人生も別のもののはずがない。

旅の中で見つけた幸せは東京にいても見つけることができる。

東京で見つけた幸せも旅の中でも遭遇する。

旅をしたからって日常と何も変わらないのだけど、でも、それに気がつくことは人生においてとても大切なんだと思う。

遠くに行かなくたって今の場所で幸せは見つけられるし、求めていることが何かがわかればそれに苛まれることも少なくなる。

僕は自分でもはっきりと単純化できる正解を持っているわけではないけど、写真展で旅は日常的で時に特別な瞬間がある人生だと伝えたい。

映画のような世界に入り込むわけではなくて、今いる自分の人生に気がつくことなんだって、見にきてくれた人に伝えたいんだ。

だから、今回の旅の写真展は僕にとっては夢の一歩で、旅に憧れていた自分が歩いてきた道を歩き始めようとしてる人たちや旅にあまり関心を持っていない人達に見せたい。伝えたい。

この気持ちを少しでも伝えたいって思いがあるから東京で写真展をしようと思った。

だから、全力で成功させるために歩くよ!

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