僕は本音を言うといつも相手を傷つける。理解されない僕の夢。

恋愛、家族関係、友人関係。

いつも人々は本音を言ってくれと言うけど、自分の心に正直に思っていることを言うといつだって相手を傷つけてしまう。

学生時代、付き合っていた彼女に1番学校で可愛い人は誰?と聞かれて僕は答えなかった。

でも、元カノは怒らないから教えてと何度も言ってきたので僕は何組の誰々と正直に答えた。

すると、その時までの明るい元カノは豹変して怒り出した。

僕にあれこれと暴言を吐き、僕が最低な人間だと言い始めた。

僕はこうなることはわかっていた。

だから、何も答えなかった。

確かにうまくかわす方法はあったのだが、僕の本心でもないことを軽々しくいうことはできなかった。

誰かと口喧嘩をして意見を求められた時、僕が本音を伝えると決まって関係はもう終わりだと言われた。

これまで何度も、どうしてそんなことが言えるの?と泣きながら問われた。

僕の本音はあまりにも冷徹で慈悲がなく、優しさのかけらも感じられないのだと思う。

それに、僕はそんな文章の書き方をするし、そんな言葉を発する。

誰かを傷つけたいわけではない。

でも、それ以外に伝え方がわからない。

自分に嘘はつきたくない。だからと言って相手を傷つけていきたいわけでもない。

だから、僕は本音を言わないようにしてきた。

でも、どうしようもない時、僕は本音をストレートに伝える。

それを言わないと自分を守れないと思ってしまうから。

それでも、そこには軋轢や悲しみを生んでしまう。

どうやって思いを伝えたらいいのかわからない。

気取った文章なんて書けなくても作れなくてもいいからもっとうまく平和的な言葉を作りたい。

僕は今日、恋人に君のやりたいことは私の両親に全否定されていると聞かされた。

僕の夢はずっと旅人であることだ。

旅をして文章を書いて、写真を撮り、多くの人に伝えていくことだ。

それをするには多くの時間を旅する必要がある。

でも、僕がそれを恋人に言うと恋人は私は家の中にいるのが好きだし、将来家庭を持って安定した生活がしたいと言われた。

彼女は僕とは真逆でとても現実的で安定志向の持ち主だ。

彼女の両親もそれを望んでいる。

だから、そこに相容れない僕は彼女の両親から全否定されたのだ。

まだ結婚したわけでもなんでもないのだからここは自分の気持ちに嘘をついて安定した家庭を築こうとか、うまくやれるよと僕が言えればいいのかもしれない。

そうすれば今は円満で治るのかもしれない。

でも、僕はまたしても言えなかった。

自分が一つの場所でずっと過ごせるとは全く思わなかった。

僕はきっと最低な彼氏なんだと思う。

君が一緒に旅に出たくなければついてこなくていい。君は家族と過ごしていればいい。僕は1人で行ってもいいし、お互いが自分の夢に向かって歩めばいい。

なんてことを恋人に伝えた。

多分彼女はそこに一緒にいる理由は何もないと感じたかもしれない。

それは僕にもわかっている。

付き合って、結婚したとしてお互いが一緒にいないことが多くなるならそこに意味があるのかと彼女は思うだろう。

僕だってそれはわかっているんだ。

でも、そうする他に方法が見つからない。

それは恋人の家族にも絶対に理解してもらえないことだと思う。

だから、僕は理解してもらおうなんて思っていない。

それを言ったらまた怒らせてしまうのだけど、僕が求めるものはただ一つだけなんだ。

「僕を縛らないでくれ。僕に足枷をはめないでくれ。」

理解してもらおうなんて思っていないと言ったけど、本当は理解さて欲しいんだ。

ただこれだけでいいから僕を受け入れて欲しいんだ。

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