ジャイサルメール城に入るとすぐのところにあるジャイサルメールフォート博物館。
たまたまインドの人々が入っていくのが見えたので行ってみることに。
すると、入場料を払うカウンターに日本語のオーディオガイドがあると知ったのですぐに見学することを決めました。
中はなかなか迷路のようになっていて迷いました。
僕はオフシーズンに訪れているのでどの観光地も基本的にほとんど人はいなく、独り占め状態です。
ただその分、インド人の勧誘も独り占めなのですが。
この博物館はそういう人たちはいないので安心して大丈夫です。
ジャイサルメール城の歴史
ジャイサルメール城ができるまでには神話のような言い伝えがあるらしく、ジャイサルという一族のものが一族が安泰して生活できる土地を探すために砂漠を旅していた時、世捨て人のような人と出会いある物語を聞いたのだそうです。
それからジャイサルの者は砂漠の中に立つこの平らなジャイサル城の原型の丘を発見しました。
そこに城を立てたわけです。
それから、何度もこの城は敵に攻められるのですが、この土地の民たちはとても誇り高く、勝てないことがわかるとジャウハルという伝統の儀式をして女性たちは敵に辱めを受けないために火に飛び込んで自殺したという悲しい過去もあったようです。
近くで見るとよくわかるのですが、ジャイサルメール城は昔からかなり頑丈な城砦だったと思うのです。
でも、こんな立派な砦や作りをしていても敵に攻め落とされてしまうというのはなんとも残念だと感じます。
現在のジャイサルメール城
現在もジャイサルメール城には多くの人が生活をしています。
そして、ジャイサルメール城って世界でもトップクラスで風化していて文化遺産としての価値が保てなくなってきているようです。
なので、今はこれを修復するために団体がらしいです。
ジャイサルメール城の風化の原因って水なんだそうです。
昔この城が作られた時、水は遠くから汲んで運ぶもので今のように水道を引くことはしてなかった。だから、この城の基礎が水に対応できてないんですよね。
なので、水が原因でどんどん削られ、風化が進んでいるようです。
博物館はどんな感じなの?
さて、この博物館はオーディオガイドで説明を聞きながら回るスタイルになっていますが、展示品などはなぜかガラス箱だけあり中に何もないというようなものがかなりありました。
今だけなのか修復もしているようです。
オフシーズンだからなのか8番の部屋には入れず、迷路のような室内ということもありかなり迷いました。
中を散策していると時々たどり着く屋根のない空間からは綺麗なイスラムのデザインや町を高い場所から見渡すことができます。
ジャイサルメールの町にあるこのようなイスラムの装飾はとても凝っていて美しいと感じます。
出口に近づくにつれて見るものはほとんどなくなるので僕は足早に進んで行きました。
そして、とても薄暗いところでこんなものを見てしまいました。
最初暗くて何か分からず大きなバッタだと思ったのですが、近づいてよく見ると日本で見るよりも小さなコウモリが壁にたくさん張り付いていました。
このコウモリの下を通って出口に向かいます。
インドにきて思うのですが、この国は本当に様々な動物があちこちで過ごしています。
他の部屋にでも、誰もいないのに扉の近くに立つと動物臭がすごいところや鳩がたくさんいる場所が結構ありました。
出口では、歴史のあるアクセサリー店が一点あります。
入場料とオーディオガイドの返却
この博物館では外国人の入場料が600ルピー(約1,060円)です。
カメラの持ち込み料などはありません。
そして、オーディオガイドは料金に含まれているのでオーディオガイドを使いたいと伝えるとチケットを買った場所とは反対側のカウンターで日本語のオーディオガイドを受け取れます。
その時にパスポートを預けて帰りに出口で交換して終わりということになります。
なので、出口では自分のパスポートと引き換えなのですが、最初にパスポートを預けてある証明書を受け取るのでそれを無くさないように気をつけてください。
あまり長く見るものはないので僕の感覚ではこの施設はオーディオガイドを聴きながら歴史を学べるというのがメリットだと思います。
そこに興味がないのであれば行かなくても良い場所だと思います。
少しでもこの記事が役に立てれば幸いです。