【ラジャスタンの旅】1.なんだか冒険がしたくて

ラジャスタンとはパキスタンと国境を接した州のこと。

州都はジャイプールでそこにはピンクシティーと呼ばれる街があるという。

ラジャスタンにはメイン都市があり、それをジャイプール、ジョードプル、ジャイサルメールといい、それぞれはこう呼ばれている。

ピンクシティー、ブルーシティー、ゴールデンシティー。

多くの旅人がラジャスタンのこの都市を中心に観光するが、そこには首都のデリーからどんどん離れて最終的には砂漠の土地に着くというロマンがあるのではないか。

僕もそう感じて人で多く賑わうデリーからジァイサルメール、通称ゴールデンシティーを目指して旅をすることにした。

ここには僕が旅したラジャスタンの旅行記を書いていこうと思う。

出発は朝6時10分のニューデリー発の列車から始まった。前日はニューデリー駅の近くのパハールカンジという貧乏旅行者に有名の宿街に泊まったのだが、そこそこの値段がする割に部屋が考えられないくらいに汚く、結局朝まで眠ることができなかった。

小雨の降る中ゆっくりと明るくなるニューデリーの街を駅に向かって歩き、ニューデリー駅へと到着した。

駅でセキュリティチェックを受けてから構内へ。

適当な売店でポテトチップスを購入して、隣の店で一冊の本を購入した。

なんだかよくわからないが、直訳すると「お金と心理学」というタイトルの本。

ジャイプールという最初の街まで5時間ほど移動しなくてはいけないのでその列車ないで暇を潰すにはいいだろうと思って購入した。

僕は現代人なのだが、SIMカード購入していないのでI日のほとんどはネットの繋がらない環境で生活している。

だから、僕には本が必要なのである。

少し靄のかかった駅構内を見まわし、自分の列車が到着するプラットフォームを目指した。D10これが僕の列車のくるプラットフォーム。

そこへ行くとたくさんの荷物が積まれていて僕は間違えて貨物のプラットフォームにきたのかと思ったが、そうではなくて僕は意外にも簡単に自分の席を確保できた。

エアコン付きのインドではかなりいい方の列車なので、ゆっくりと仮眠をとることができる。

人もそんなに多くないので窓の外から景色も眺めることができるし正直良かったと思った。

インドの旅と言えばみんな列車に荷物のようにぎゅうぎゅうに詰められる姿を想像するかもしれないが、1000円ほどの金額を払えば意外とエアコン付きの席を確保できる。

僕は死ぬほど暑い上、インドの人々と押し合いへし合いの5時間の旅は嫌なのでなんとしてもお金という最強の武器でどうにか席を確保したのだ。

少し満悦気味で窓を眺めているとどうやら出発の時間らしく列車は少し揺れながら動いた。

あれ、でも何かがおかしい。

僕は1番後ろの車体に乗ってるのかと思って前を見ていたが、実際はなぜか僕の後ろ向きに動いている。

よくよく前を向くと所々席が僕と向かい合わせになるように組まれている場所もある。でも、ほとんどの乗客が後ろ向きの景色を見せられていた。

日本だと駅員が席を反転させるのだが、インドではそうではないようだ。

駅員は僕の後ろでおしゃべりをしていて僕は5時間の間後ろ向きに進むというなんだか不思議な感覚を覚えた。

そして、窓の外を見てるとなんだか酔ってしまう。

出発早々、インドでは奇妙な体験をさせられる。

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