5.インドで気まずくなった話 床屋でトラブル⁇

パハールガンジの近くにある床屋で髪を切らないか?と店主に言われたのでちょうど切りたかったため、店に赴いた。

カットは100ルピー、マッサージが150ルピー後から高額請求は嫌なのでインドではいつも前払いをすることにしている。

さて、会計が終わったらヘアカットが始まった。

バリカンを使って刈り上げ、残った部分を少し毛先を整えて終わりと簡単なオーダーをしたのでその通りに雑でもなくある程度丁寧にしてくれた。

トルコやタイでもヘアカットをしてきた僕にとってここが1番丁寧で技術も日本とあまり変わらないと思った。

まさかインドでこんな感動をするとは思わなかったので、感謝の気持ちでいっぱいでした。

カットが終わるとヘアマッサージと背中をマッサージしてくれ、僕の支払った分の施術は一通り終わったと思った。

店主は英語はほとんど通じない感じで僕の片言英語よりもできない感じだった。

全て終わった後に顔のスキンケアをするか?と言ってきたので僕はあまりお金を持っていないとつげた。

すると、大丈夫!大丈夫!

高くないと言って急に始め出した。

スキンケアといっても日本のようなものではなくて、スクラブ入りの洗顔で顔をゴシゴシされるというような荒い施術だった。

トルコでもタイでもそうだったが、なぜこんな家で自分でやるようなものに高額な料金をかけるのだろうと感じていた。

とはいってもここはインドなのでそんなに高くないだろうと思っていたのだが、彼はその後勝手に髭を整え始めた。

スキンケア、髭カット、オーダーしていないものを次々と付け加えていく。

そして、終いにはニキビが二つあるからと何やら箱からスキンケア品のようなものを取り出し、お金がないといってるのに顔に塗り出した。

正直僕も500ルピー札がもう財布にはないことを知っていてカバンには1500ルピーあると知っていた。でも、これは今後の旅に必要な重要な資金である。

僕はその箱から出されたスキンケア品を顔に塗られた後にいくらかもう一度聞いた。すると、彼は僕の想像以上の金額を請求してきた。

髭カット50ルピー、洗顔250ルピー、何かわからないものが350ルピー、そして、僕の顔に塗ったスキンケアグッズ3点セットで2100ルピー。

おいおい、いくらなんでもと思ったが僕はもう払えないことが確定したので彼にいった。

僕はお金がない。

結局彼はクレジットでATMから引き出せとかバックにはないのか?とかホテルには?などと聞いてきたが、僕は最初でお金がないといったでしょ?と彼と揉めに揉めた。

彼は僕が持ってないといったのに外国人だからお金を持ってるだろうと勘繰っていたのだと思う。

彼がぼったくるつもりがあったのかどうかはわからないが、こっちも旅の生活がかかっている。財布にあった分250ルピーは支払いそれ以上は支払えないと言って店を出た。

どっちが悪いかどうかは僕にもわからない。

罪悪感がないというわけでもないが、少しのイラつきもあった。

幸い彼と揉めて揉めて追い出されたというわけではなく、結局はないから払えないというとそこで彼も呆れた様子はしたが仕方ないと思ったのかそのまま返してくれた。

帰りにカットありがとうと告げて僕は店を後にした。

この経験をして僕はインドでははっきり断らないとお互い嫌な気分になるということを学んだ。

これからはいらないものはいらないとしっかり伝えなくてはならない。

自分のためにも相手に期待させないためにも。

こんな感じで今日はかなり精神を酷使した。

インド。一筋縄では行かない。

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