東京最後の夜

等々、旅に出る為に仕事を辞めた。

僕は一人、蒲田にあるホテルで明日の沖縄行きの飛行機の時間を待っている。

12月31日ということであと数時間で2023年に切り替わる。今、街は2023年を今か今かと待ち望んでいるのだろう。僕は東京にいた2年間のことを思い返していた。

お金を貯めるためにきた東京は僕にはあまり合わず、少し苦しかったのだけれどかなり自分にとっては良い2年だったのだと思う。

僕はここにいて長い時間の定住が自分にはあっていないことがわかった。そして自分が望む仕事は人が安心や癒しを得られること、誰かの気持ちが明るくなる手伝いができる職なんじゃないかと思った。

知るためにはやってみないといけない。僕は頭ではそれがわかっているけど今でもなかなかそれができないことがある。この2年間はそれに挑戦できた日々だと思う。

結果的にこの職は違うと次に進むことができた。

そして次は高校の時からの夢への挑戦。

不安はもちろんあるのだけれどそれと同じくらいにワクワクしている。

一つのことをやりきったこの感覚はすごく次への原動力になるし、自分の自信にもなる。

最近、過去の自分のメモを読み返したのだけど、僕は何も達成していないと思っていたが実は過去に掲げていた目標はある程度クリアしていた。

目標を立てることが大切と言いたいわけではないけど、人は望み続ければ叶えてしまうのかもしれない。それを毎日毎日望むことで次第に大きく大きくしてしまって現在では自分は何も達成できていないと感じるのかもしれない。

1ヶ月後僕は今と同じようにホテルの窓から月を眺めながら何を思うのだろう。今ここでみている景色とは違う場所で同じことを考えているのだろうか?

いや、きっと僕のことだから孤独感にでも襲われて寂しくなっているのだろう。

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