僕は2023年の1月から海外を旅しているのだけど、旅に出ていろんな人と会って楽しく暮らしているはずなのになんだか心に違和感が残っていたんです。
今オーストラリアに来て働きながら考えてみると気がついたことがあったからブログに書こうと思います。
高校生の時にかっこいいと感じて旅をすることがずっと夢だったのだけど、いざ始めてみるとなんだか思っていたのと違うと感じることが結構あるんです。
贅沢な悩みだけど、
僕の他にもこんな経験をした人はいるのではないでしょうか?
一人旅は出会いもあるけど孤独でもあるよね。
今回はそれについても書いていくね!
旅に対する幻想
僕の頭の中では旅というものがかなり現実離れしていたように思う。
毎日新しい出会いがあって、出会った人々と毎日刺激的な体験をする。
異国の美しい風景や文化を体全体で感じられる。
旅に出ればこのような体験が毎日できてそれはかなり楽しいものだろうと思っていた。
でも、少し考えると当然なのだけど、旅をしても毎日刺激的な体験ができるわけではない。
僕は人と頻繁に一緒にいるタイプでもなかったから基本旅先でも人と話そうとは思えなかったし、話しかけてくる人は商売人ということも多かったから常に警戒していた。
一人旅だったから1日のほとんどを会話なしで過ごすことも多かったと思う。
僕の想像していた旅とは全く違くて僕は旅をしながら、なぜ僕は旅をしているのだろうとよく自問自答していた。
でもその答えはいつも夢だったからというもの。
僕は何かを忘れている。そうでないといけないと僕は思った。
もしそうでなかったら僕はここから先のやりたいことが全くない。
今まで歩いてきた道が急になくなってしまったようにその先が見えなくなっていた。
そんな生活を半年以上過ごしていたのだけど、オーストラリアに来て働き始めてから僕はこの忘れていた思いに気がついたように思う。
それも全て一緒に働いている人たちのおかげだ。
くだらない旅がしたい
僕の仕事場の友人たちはとても陽気でいつも働きながらバカなことをして楽しんでいるように思う。
彼らと僕は同じ目的のためにこの場にやってきた。
そのおかげもあってか打ち解けるのにあまり時間は掛からなかったように思う。
彼らは決して真面目ではないし、職場では怠けてばかりなのだけど、僕からみて彼らはとても幸福だ。
つまらない仕事を最も簡単に楽しいものに変えてしまったりする。
僕は最初はなぜそんなに楽しそうなのかわからなかった。
でも、一緒にいると少しずつ理由が見えてくる。
彼らは僕が日本にいたらくだらないと思っていたようなことを楽しそうにしていた。
例えば仕事をしながらしりとりをしていたり、モノマネをしていたり。
家でも1人でテレビの前で歌っていたり、桃鉄をしていたり。
みてる僕からすると全てがくだらないと感じてしまう。
でも、僕はそう思いながらも自分が少し笑ってみている事にも気がついていた。
爆笑ではないんだけど、なぜかみていて面白いと感じる。
僕はその時に気がついた。
あー。僕が感じたかったのはこの気持ちなのかもしれないと。
一瞬一瞬では些細なことなのだけど、後から思い出すととても心がホッとするような出来事。
別に大きな出来事が起こってくれなくていい。
しょうもないことを友人たちとして笑えるような旅ができれば僕は良いんだ。
僕が求めていたのはこれなんだと感じた。
旅に出たいと思った時僕の想像の中には一緒に旅をしている人が必ずいた。
僕は旅の中で起こる一つ一つの出来事を誰かと共有したいんだと思う。
最近見たアニメで偶然こんな言葉を見つけた。
「僕は後から思い返した時にくだらないと笑えるような旅がしたいんだ。」
僕はこのセリフにとても共感した。
これは葬送のフリーレンというアニメの一コマにあったものなのだけど、旅の一つの価値を表しているように思う。
そして、僕もそんな旅がしたいと心から思っている。
一人旅は確かに自分を成長させてくれるかもしれないけど、それと同じように人と共に過ごす時間はたくさんの気づきと幸福をもたらしてくれるように僕には思う。
本当に今旅をしていて良かったと思う。
僕はもう少しこの生活を楽しもうと思います。