オーストラリアでセカンドビザを取るためにファームに向かう人は多いのではないでしょうか?
僕もセカンドビザを取るためにオーストラリアに入ってすぐにファームの仕事に応募して働き始めました。
僕は初めての農作業ということでワクワクしながらコフスハーバーの目的地に行ったことを覚えています。
それにファームといえば稼げるというイメージだったのでとても期待していました。
これを読んでいる読者の方も同じような方がいるのではないでしょうか?
実際にファームジョブは稼げるのでしょうか?
僕はネットや経験者から聞いていたブルーベリーは楽に稼げるという情報を信じていました。
実際にどうだったのか?
今回はそのことについて書いていきます。
この記事はこんな人にオススメ!
- ファームに今から行こうと考えている人
- ブルーベリー農場で働こうか考えている人
- 実際に体験者からの感想が聞きたい人
ブルーベリーファームは稼げるのか?
ブルーベリーファームは稼げるのか?という疑問は僕もそうですが、多くの読者が一番に気になることだと思います。
結論から言うと多くの人々は稼げないと僕は思っています。
ですが、これには収穫に行く時期やその年のブルーベリーの状態にも左右されると言うのが正直な答えです。
パッとした答えではないかもしれませんが、果物のことなので安定的に稼げるということはないのです。
そして、2023.9.15現在はブルーベリーが不作で例年よりも収穫量がとても少ないです。
とは言ってもトップピッカーの方たちは1日に50キロは取るのでそれなりの収入にはなっています。
それでも今年は時給制の仕事の方が稼げる計算になってしまいます。
時給制だとオーストラリアの最低賃金の23.23AUDが1時間にもらえますが、それよりも多くもらえることもあります。
時給制の場合
毎日8時間働いたとして
23×8=184$
それを週5日働くと
184×5=920$
日本円で¥87,314になります。*1ドル=94円で計算。
ですが、僕の働いている場所は歩合制でその人のスキルによって金額が変わるので多く取れる人もいれば全く取れない人もいます。
僕は初めて一週間で同じ場所で働いている人の平均ぐらいの量を取れるようになりました。
その場合の計算もして見ますね。
歩合制の場合
毎日8時間働いたとして僕の場合1日に30キロが平均。
1キロあたり約2,5$(その日によって違う)
基本的にシーズン中は雨の日以外に休みはない。
30×2,5=75$(多い日も少ないこともある)
それを週7日働くと
75×7=525$
時給制と比べるとかなり差があるとは思いませんか?
週に500$稼げると思うかもしれませんが、ここから毎週家賃として185ドルが引かれています。
それから税金が引かれる場合は約15%なくなることになります。
なので、バクの場合だと約78ドル引かれて185ドルの家賃を払います。
すると一週間に262ドルの収入になります。
車を持っていない人は出退勤の時に毎日送り迎えをしてもらうことになるのでここから送迎費用がかかります。高くても1週間に80ドルくらいだと思います。
それを計算に入れてしまうと182ドルとなるので日本円換算で¥17,273となります。
これが順調に4週続けば約69,092円となり、そこから食費などの生活費を出していくイメージですね。
時給制だと同じ計算で週に517$が手元に残るので三分の一くらいしか歩合制では手元に残らないということになります。
そう考えるとトップピッカー以外は時給制で働いた方がいいということになります。
トップピッカーはファームの実りにもよりますが、1日に300$稼ぐ人もいるようなので多くの場合歩合で稼いだ方がいいのだと言います。
ですが、多くの人がその域に行くのが難しいのでなかなか厳しい現実ではあります。
トップピッカーはほとんどが数年のキャリアを持った台湾人やマレーシア人ということが多いです。
日本人がいないわけでもありませんが、とても少ないです。
僕がファームで感じたのは歩合制なのでこの仕事は競争して勝たなくてはならないという感覚でした。
限られたブルーベリーをみんなで争奪するような感覚に近いです。
早い人は遅い人の分までピッキングして稼げますが、遅い人は当然大きなブルーベリーを早い人に取られて小さな実を取れなくてはいけないという悪循環に陥ってしまいます。
そうなると小さな実ばかりピッキングする人は重さが稼げなくて労力だけ消費してお金は稼げないということになります。
早い人は早く自分の場所をピッキングして実の大きい場所に行くので自然と稼げるようになるのだと思います。
なので、多くの場合ブルーベリーでは稼げないと僕は思います。
一週間の個人的な感想
僕は働き始めて一週間毎日自分のブルーベリーファームに関する感想や人から聞いた話を日記のように記録していました。
なのでここには僕が実際に感じたことを書こうと思います。
僕は1日目初めてオーストラリアのファームを体験しました。
ブルーベリーはファームの中でも一番簡単で稼げるとネットでは見ていたのですが、実際はそこからかなりかけ離れていました。
もちろん他の作物に比べれば簡単でしんどくないのかもしれませんが、1日目の終わりには全身が筋肉痛になっていました。
理由としては何度もスクワットのような動きを8時間続けることなるので慣れていない人は初日はとても辛いものになるのだと思います。
これは数日続くことになりました。
でも、それからは筋肉痛はなくなりましたが首や肩は今でも痛くなります。
働いている人の中には膝や腰が痛いという人が多いような気がします。
ですが、他の作物に比べると女性でもできるような収穫方法なので簡単ではあると思います。
今年はここ5年で一番の不作の年らしく行くファームによって実りに差があってブルーベリーとはいえないような小さな実を取ったこともあります。
この写真のようにブルーベリーの実が小さいものを取るしかない状況だと絶望的に収入が減ります。
逆に大きい木の実が多い場所だとすぐにバケツがうまってたくさん取ることができます。
ピッキングにも明確なルールがあって赤や緑のブルーベリーはとってはいけないのでそれを見分けながら取るのが初めは慣れませんでした。
それらは成長段階なのでとってしまうと次の週に取る実が少なくなってしまうと考える方がいいかもしれません。
一週間くらいやってるとだんだん慣れてきて取る速度も量も徐々に安定してきます。
そうなればあとは自分がその日取る量を決めてひたすらピッキングをすることになるので頑張り次第で収入も増えていくんです。
僕が一番ファームに来て良かったと思うのはファームに来る日本人と仲良くなって情報交換ができたり旅の仲間ができたことだと思います。
仕事の紹介もネットで探すと運次第で悪いものにも当たりますが、ファームで仲良くなった人から紹介して貰えばある程度信用できる場所で働くことができるのだと思います。
僕も始める前はファームの仕事を知り合いからの紹介で得るのは難しいと思っていましたが、意外といろんな人に紹介してもらえました。
ファームに来る人たちは同じような思いをしてきた人も多いので助け合うこともよくあると僕は思っています。
僕も紹介してもらいましたが、僕の場合は車がなかったりと条件に合わないことがあってまだ他のファームに移動することはしていません。
ファームでの出会いはオーストラリアのことを知るにもファームのことを知るにもいい経験になると僕は思います。
ネットでは知ることができないような話が実際にはあるのでそれを聞いて自分のワーホリ生活を考える助けにもなると僕は思うんです。
実際に日本人の働きがあまりよくないというのもコントラクターさんというピッカーをまとめる人たちから教えてもらいました。
話を聞いて仲良くなることでファームの移動も自分の生活さえも快適にすることができるので僕はファームでは自分から積極的に話しかけることをおすすめします。
解決策
ファームジョブではいろんなトラブルがあると思いますが、僕が周りの人を見て感じたことや僕自身の意見として解決策をこうと思います。
まずどんなトラブルがあるかから
- 悪徳ファームに当たった場合
- コントラクターと意見が合わない場合
- ペイスリップがもらえない
今3つ出しましたが、正直これはほとんど似たような問題かもしれません。
日本人が悪徳ファームというのは稼げなかったり、ペイスリップというセカンドビザ申請に必要な給料明細がもらえないなどだと思います。
コントラクターと意見が合わなくて対立し場合も解決策はいくつかあるので安心してください。
悪徳ファームに当たった場合
悪徳ファームにあったてしまう大きな理由は求人をネットで探すことです。
それも日本人コミュニティー内やFacebookで探した場合に多くなります。
その中でも多くあるものとして求人ではセカンドビザにつながると言っていたのに現地に到着するとその為のペイスリップがもらえないことや稼げると言っていたのに行ってみたら稼げないとかだと思います。
これは求人を出しているコントラクターが嘘をついている場合がそうなります。
人が足りないから何がなんでも集めるために嘘をついていることが多いからです。
僕のいるところも最初で色々確認したのですが、実際に来てみるとペイスリップがもらえないと同じ部屋の人々に教えられました。
その後にコントラクターに確認すると既読無視や誤魔化されることが多くて話になりませんでした。
こんな場合はどうしたらいいのかと思うかもしれませんが、もうその場合は見切りをつけてそこで働くのをやめるのが一番手っ取り早くて簡単です。
ですが、ここには問題が一つ残っていると僕は思うんです。
この方法は一番簡単ですが、その後もまたネットで仕事を探すことになるので状況は運次第ということになってしまいます。
これはあまりいい解決方法だとは僕には思えないんです。
だから、僕なら仕事を探しながら昼間はファームに行って日本人と話してみると思います。
ファームで出会う人たちは意外と打ち解けやすくて気軽に自分の状況やこれまでの経緯を話し合うということが多いです。
なので顔を合わせて話すと意外と簡単に人から仕事を紹介してもらえたりするんです。
そのほうがネットで探すよりも簡単でいい場所で働けることが多くなります。
ペイスリップがもらえない
ペイスリップがもらえないことに関してはコントラクターに何度言っても無駄なのですぐに場所を変えた方がいいです。
これももしファームに行った時に違うコントラクターさんのいる状況ならコントラクターさんの違う日本人の方に移れないか聞いてみることをおすすめします。
ネットで探した場所に行くにもお金がかなりかかってしまうので避けられるのなら避けるべきだと僕は考えています。
ペイスリップがもらえないとセカンドは絶対に無理なのでその場合は早めの決断が必要だと思います。
聞いていたより稼げない
これに関しては何が原因かにもよるのですが、作物の問題だったら作物を変えることしかできません。
僕のように不作の年にやってきたはどうしようもできないと思います。
時給制の場所を探して行くことがいいですが、なかなか見つからないのが現実です。
車を持っていれば採用されることが多くなるので買える人は持っていた方がいいです。
コントラクターと揉めた場合
この場合も同じでファームで人に紹介を頼むか家の移動を伝えれば移動することは可能です。
実際に僕の周りでもそのようにして家の移動をしている人が何人かいました。
この一週間でいろんな人と話して、ここに書けないくらい多くの情報を教えてもらうことができました。
なので僕はまだワーホリで来て日が浅い人ほどファームでいろんな人の話を聞くのがいいと感じています。
ここで聞いたことはこれからの自分のワーホリ生活でかなり生きてくると僕は感じるんです。
終わりに
最後に今回の記事のまとめを書きます。
- ブルーベリーファームは時給制に比べるとあまり稼げない。
- トップピッカーは歩合の方が稼げる。
- 悪徳ファームに当たったらファームでコネクションを探す。
- ペイスリップがもらえない場合はすぐに次の決断が必要。
これが今回僕が一週間働いて感じたブルーベリーファームの感想です。
この記事が読者の方の参考になればと思っています!