【メルボルン観光】ビクトリア国立美術館の見どころ解説!19世紀の西洋美術に心惹かれた!

ビクトリア国立美術館の展示

ビクトリア国立美術館を知っている読者の方はどのくらいいるでしょうか。

僕も今回たまたま無料で行けるメルボルンの観光地を探していて見つけたくらいなのでメルボルンにビクトリア国立美術館目当てで来る方は多く無いと思います。

美術館といえば日本にいた頃はお金がかかると思っていたし、あまり興味がなかったので一度も行こうとは考えなかったのですが、今回物価の高いオーストラリアで無料で観光できる場所を探しているとこの美術館を見つけました。

ということもあり、人生初の美術館を観光してきたので紹介したいと思います。

この記事では美術館初心者でも行って楽しめるのか、どのような施設だったのかについて書いていきます。

こんな人におすすめ!

  • 美術館に行ったことがない人
  • 無料で観光したい人
  • 初めての美術館を楽しめるか不安な人
  • コンテンポラリーアートに興味のある人
  • メルボルン市内で観光地を探している人

場所はフリンダースストリート駅(Flinder Street Station)からプリンセス橋(Princes Bridge)を渡って600m直進すると到着します。

美術館内の概要

ビクトリア国立美術館の館内案内

ビクトリア国立美術館内は3階建ての建物からなっていて一番したの階はG階です。

日本とは違っていて日本の一階はオーストラリアの地下のような感覚なのかもしれませんね。

ややこしい。初めて入った時はどこに行っていいのかわかりませんでした。

ビクトリア美術館の入り口

写真の右のエスカレーターから無料の1階展示エリアに行けます。

G階は展示の変わるエリアになっていて、軽食のとれるレストランや美術館のお土産売り場もG階にあります。

1階に上がるとアジア美術エリアと西洋美術エリアが左右で分かれています。

2階はギリシャや南アメリカ、エジプトなどの美術のほか、インターナショナルエリアという名のほとんどヨーロッパの作品が展示されています。ここには近代の美術が展示されています。

3階にはコンテンポラリーアートやデザインが展示されています。

それでは順番に見ていきましょう。

アジア美術エリア

ビクトリア国立美術館の日本美術の展示物

アジア美術のエリアは日本や中国、韓国、インド、そのほかのアジア地域の作品が展示されています。

正直僕はあまり興味がなかったのですぐに通りすぎるだろうと予測していました。

このエリアは日本と中国の作品がメインで大きな部屋で展示されているようなイメージです。

ビクトリア国立美術館の中国美術
ビクトリア国立美術館の日本美術

他の国の人からはなぜこの2国だけこんなに展示枠が大きんだ!と言われないのかと考えなくもないですね。

ここには工芸品や絵画などの展示が多く、日本の展示スペースには日本の書籍をドイツ人が翻訳したものや日本の絵画がよく見られました。

ビクトリア国立美術館の日本美術

ぼさつの展示もあり、なかなか興味深い展示がありました。

日本にいるとなかなか積極的にこれらをみることはありませんが、自分たちの文化財を海外の人々が興味深そうに眺めているのをみると僕もしっかり見てみようという気になりましたね。

ヨーロッパ美術エリア

ビクトリア国立美術館のヨーロッパ美術エリア

ヨーロッパ美術のエリアに行くとアジアエリアとは違って照明がかなり暗くなっていました。

ヨーロッパの美術の一番魅力的な演出なのか絵画一つ一つに暖色のライトが当てられていました。

見る側はなんだかお高いものを見ている感覚になります。

これはアジアのものとは全く異なる価値観のもとで作られたことがわかります。

アジアの作品はシンプルですが、ヨーロッパの作品はライトや空間も合わせて作品というイメージでした。

基本的にこのエリアにはゴシップアートが展示されていて描かれているものもキリスト教に関係するものが多いです。

ビクトリア国立美術館のヨーロッパ美術エリア

今回絵画を鑑賞しながらわからない言葉や概念は調べてみて回ったのですが、ゴシップ建築やゴシップアートというのはヨーロッパの暗黒時代と言われる時期に作られたものというイメージが最近まであったようです。

ゴシップという言葉も差別用語だったらしく、この時期の作品は最近まで見下せれていたようです。

ですが、教会などにもその時代の建築技術は多く使われており、今ではその価値観も見直されてきているようです。

オーストラリアの教会などもゴシップ建築のものが多くあると僕は思います。

美術作品をみるというのは知識が必要なことなんだと実感しました。

一番の見どころは近世ヨーロッパの絵画!

ビクトリア国立美術館のインターナショナル展示エリア

僕が今回ビクトリア国立美術館に行って最も良かったと思う理由はこの展示エリアをみることができたからです。

ここは2階のインターナショナル展示エリアの奥にあるヨーロッパ美術の展示エリアです。

16世紀〜18世紀の作品が多く展示されていて、他の展示エリアよりも多くの展示が一箇所に展示されています。

訪れる人々は絵画と記念撮影をしていたり、静かに眺めたりととてもさまざまでした。

僕はこのような展示を見るのが初めだったのでその壮大さに見入ってしまいました。

これまで美術には興味がなく、お気に入りの絵画などなかったのですがこの展示エリアで気に入った作品をいくつか発見してしまいました。

ビクトリア国立美術館のヨーロッパエリアの展示

その一つはこの作品です。

写真ではわからないかも知れませんが、実際に見ると絵でないような感じを受けます。

その場の空気までも絵の中に閉じ込てしまったようなこの女性の感情を読み取れた気がしました。

わかりやすく美術ってすごいなと感動した瞬間でした。

今日ここに行かなかったら、僕は美術の良さを知ることはなかったと思います。

これを見れたおかげでまた他の展示も見たいと思ったくらいです。

実際に美術館に行ったことのない人にも足を運んで見てもらいたい作品でした。

ビクトリア国立美術館のヨーロッパ美術
ビクトリア国立美術館の展示物

他にも紹介できないほどの作品があるのですが、どれも書かれた時代の政治状況や価値観が伝わってくるような作品が多いです。

絵画なのに写真のように立体的で近くからみると解像度がすごく悪いのに、遠くから見ると一つの街だとわかるような絵画もありました。

コンテンポラリーエリア

ビクトリア国立美術館

僕が一番理解し難かった展示が3階のコンテンポラリーアートエリアです。

そもそもコンテンポラリーってなんや!という思いでした。

調べてみると現代という意味みたいです。

なのでコンテンポラリーアートとは現代美術のことなのですね。

現代のアートは見れば見るほどよくわからないと思ってしまいます。

レンガでドミノ倒しをする映像があってそれを5分間見せられるという作品もあれば、ぱっと見普通の鏡なのだけれども実は2枚の鏡ですみたいな作品があったり。

ビクトリア美術館

初めての美術館の人には理解し難いものがたくさんありました。

僕の隣で鑑賞していた日本人の親子も作品をいろんな角度から覗いて「ちょっとよくわからない」と呟いていて僕はその光景を見てシュールだなーと感じたほどです。

本当によくわからない作品ばかりなんです。

複雑化した現代を表しているのか!と言いたくなりましたね。 

まとめ

メルボルンにあるビクトリア国立美術館は市内からであれば比較的簡単にアクセスすることができます。

節約しながら旅行をしているようなバックパッカーから短期の旅行者まで多くの人が楽しめる場所だと思います。

まだ美術館に行ったことない方でも海外の美術館がどのような場所なのか気になっている人はいるのではないかと思います。

特別展示エリア以外は無料で楽しむことができるので行ってみると新しい発見があるかも知れませんね。

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