母への手紙 〜 トルコにて

これはお母さんに宛てた手紙。

今、トルコのアンカラという町にいます。

トルコの首都でとても広い町です。お母さんが心配してる地震はここには影響ありません。

トルコは広いので全ての地域が地震の影響を受けるわけではないです。

そして、約3年。僕はここにくるためにお金を貯めて今やっとここに辿り着いていろんなことを考えています。

ここはとても寒くて人々は寒さに耐えながら生きているように見えます。みんな歯を食いしばって外を歩いているように見えます。

日本と違ってここは最高気温がマイナスだったりするので想像もしてなかったような寒さです。

だからなのかここについてからずっと僕は何かが違うと感じています。日本にいる時いつもお母さんがなんでそんなにトルコに行きたいの?と尋ねてきたことを思い出しました。

あの時はすごくこの土地が好きだったと本気で思っていました。考えてみるとただ熱病のように舞い上がっていただけなのかもしれません。

この町ではアジア人はとても珍しいのか街を歩いているだけでいろんな人からジロジロみられるのが少し嫌だと感じます。

前はそう感じなかったのでもしかしたら僕自身が180度変わってしまったのかもしれない。

3年前とは働いている間にすごく自分が変わったと思っているのでやっぱりこの国が変わったのではなくて僕自身が変わったから感じ方が変わったんだと思う。

でも、この国の人々はとても優しいです。いつもにこやかに僕に問いかけてくれる。レストランやタクシーで、SNSで僕に連絡をくれて会いたいと言ってくれる友人もできました。

だから、1人でもそこそこ僕は楽しんでいます。

日本からタイまでが確か3000キロ、そして、さらにタイからトルコは3000キロ離れていたと思う。

日本からは6000キロ離れています。たぶん。

こんな遠くにいるのにSNSがあるから家族と離れている感じもあまりありません。

強いて言うなら、一人旅はとても寂しいです。

時々人と会って話したり、一緒に旅行したりしますが、今の僕は昔と違い、いろんな人を警戒しながら生活してるのでそうなのだと思います。

最近出会ったトルコの女の子にトルコの建国の父のお墓に連れて行ってもらいました。

そこで僕はとてもびっくりした。

その子は観光気分の僕にこの国の建国者のことをすごく熱心におしえてくれるんです。

僕の目を力強く見て真っ直ぐに。そして、なぜか僕もケマルさん(建国者)のグッズを買わされた。

とても安かったから別に良いんだけど。

この国の人々は老若男女みんながこのケマルアタテュルクさんのお墓では真剣に展示物をみては泣きそうになりながら当時の映像などを見ていました。

日本にはないとても強い愛国心だと思う。

ここに来てそれに1番、僕は感動している。

世界にはいろんな人たちがいるみたいです。

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