【デリー退屈日記】今の心境は東京にいた時とは違う

今日は朝早く起きたのだけれども、出かけようと考えたがどうも身体がその気にならない。

こんな時間から部屋でゴロゴロしていても退屈するだけだしと思い着替えようかと考えた時僕は全ての衣服を洗濯して干していたことを思い出した。

インドのデリーは空気が悪いため外にはいつも干さずに室内干しをしていた、そのためなかなか乾かない。

日本ではあまりないことだと思うが、数日間かけてやっと乾くというのが僕の中ではよくあった。

なぜなら、僕の泊まっている宿は湿気がすごいから。

だから、今日は着る服がない。

その時点で動くことを諦めた。

ダラダラと過ごしているうちに時間は夕方になっていて流石に食事を取らないといけないと思い近くのマーケットに向かった。

僕のいつも通っている屋台で毎日同じものを注文するのだが、最近飽きてきたのでインドで有名なMomosというインドの餃子を食べてみることにした。

僕は食べ物版ルッキズムの傾向があり、見た目に悪い食べ物は絶対に食べないし、汚い調理方法のものは食べない。

もちろんそんな偏りを持っているとインドでは生きていけない。

だから、調理方法は仕方ないとしても見た目の良くない料理はあまり注文しない。

他の人が食べているものを見れば大体見当がつく。

でも、Momosは多くの人が注文していてものは見たことがないが、前から少し興味があった。

なので、どんなものかわからないが注文することにした。

しばらく待つと中国の焼売に似たような油で揚げられたMomosが手渡された。

外はいい感じに上げられていてそんなに硬くはないが、中はチキンが細かく刻まれた日本の餃子のようなものが入っていた。

揚げたては肉汁が滲み出てきてとても満足する食べ物だった。

こんなことなら前からこの味を知りたかったと思うほどに美味しかった。

帰り道、日曜日ということもあり、子供がちらほらと外にいるのが見える大人たちは夕食の準備だろうか、騒がしくはないながらも、夕方の優しい空気と共に賑わいのある夜がやってこようとしている。

東京にいるときはいつもこの時間になるとなんだか憂鬱になってた。

明日は仕事のために決まった時間に起きて決まった場所に行かなくてはならない。

遅れないために何時までには寝なくては。

そんなことばかり考えていたように思う。

どんな時もしなくてはいけないことばかり考えていた。

でも、今は何をするかもしないかも自分の感覚次第でしないといけないことなどはない。

でも、完全にその思考から解放されたわけではないのだが。

確かにこれは期限付きなのだが、これは僕がずっと夢見ていた生活なのかもしない。

デリーにきた頃、街中で昼間からゴロゴロと寝ている人たちを見てそれが理解できなかった。

でも、それは僕の当たり前からみると奇妙に見えただけでその人たちが僕をみるとなぜこんなに急いでいるのだろうと感じるのかもしれない。

夕方の空を眺めながら思った。

この期限付きの贅沢な時間を大切にしよう。

そして、自分の行動がどんなものであれ、これでいいのだと思える心を育てていきたい。

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