【デリー退屈日記】雨の日のデリー。牛糞の川。

久しぶりにデリーの下町の散策に出かけた。出かけたと言ってもこのブログを書くと決めたから部屋にいると何も書けないと思って出かけたのだ。

むかった先はデリーのメトロ駅があるチャウリー・バザール。

ここはデリーでも交通量がとても多い場所で狭い道路を無秩序に自転車やバイク、リキシャーが行き交う。

人が歩くのも大変で、常に気を張ってないと危ない場所だ。

この近辺はオールドデリーと言われていて、近くにはインド最大級のモスクもある。

今日はモスクには行かなかったが、道の両脇に点在する店々を眺めたり写真を撮ったりした。

雨が降っていたということもあり、地面はかなり抜かるんでいた。これがまた問題の多いもので、いつも牛のフンなどで汚いデリーの道路が余計にげちゃげちゃしたものになっていた。

整備されていない道路はあちこちに大きな穴が空いていてそこに茶色い水が溜まっている。

また、デリーは晴れている時は空が白く大気汚染で汚れているのだが、雨の日は空は白く汚染されているが、吸い込む空気は晴れている日ほど悪くはないように感じる。

白く靄のかかる街

砂が舞い上がらない分、目や顔に砂まとわりつくこともないので幾分快適にも思える。だが、雨の日は上は大丈夫でも下は大丈夫ではないのだ。

それだけのことではある。

職人たちの働く昔ながらのオールドデリーを散策していると雨の日だからなのかいつもとは違う光景が見られる。

子供が水たまりではしゃいでいたり、大きな水たまりができているところではその水たまりを抜ける為にリキシャーをチャーターする姿も見かける。

僕はこれを見て思ったのだが、インド人はこういう不便なところを見つけてはすぐに金の匂いを嗅ぎつけて集まっている。

少し悪い言い方かもしれないが、大きな水たまりの近くにはいつもはいない多くの運転手が集まっていた。

でも、これは言い換えると商売上手だと言えるのかもしれない。

人の不便を解決するために何かをするのは商売の基本だと思う。彼らはそれをするのがとても上手なのかもしれない。

この話を書いているとバンコクで僕がカメラを売った時のことを思い出す。

バンコクで僕は旅が始まってすぐの時に2台もカメラはいらないと気づき、一つを売ることにした。

120000円で2ヶ月前に買ったものだったが、相手の出した買値は10000円くらいだったと思う。

僕は中古で12万で買ったので1万では売れないとオーナーと交渉したのだけどこの機種はタイでは人気がないという僕はそんなことはないと言ったのだけど、結局たいした金額にはならなかった。

その時にオーナーに日本人は交渉が下手ですか?と聞いてみた。

すると、首を横に振りながら笑顔で違うと言っていたがあれは嘘だと思う。

日本人にはそういう価格交渉の粘り強さがないのだと思う。

結局持っていても荷物なので僕はそのカメラを手放した。

今回も水たまりを抜けるために少しの距離をリキシャーに乗るかと思ったのだが、リキシャー運転手は高い金額を言ってきたので交渉するのが嫌で僕は牛糞の池を身一つで渡ることにした。

インドの水たまりは水の中に何が落ちているかわからないにでゆっくりゆっくりと見えない水の中をすり足で進んだ。

そうやって宿に帰ったのだけど、帰ってすぐに浴室で汚れを落とした。

デリーの雨の日はクロックスが良いと思った日でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です