僕は旅の写真展をしたい。
旅の写真展って一体なんなの?と思う人が多数派なんじゃないかと思う。
テーマが広すぎて何を旅というのか旅行してきて撮った写真?その辺を観光してきた写真?
そう思う人も多いと思う。
先に僕の答えを書いておこうと思う。
僕の言う旅の写真展とは僕が旅=一般的には旅行して撮った写真を展示する写真展だ。
誰でも撮れるごく普通の写真だ。
そこが僕自身やる意味があるのかと何度も問い続けたことでもある。
今の僕が多くの人に見て欲しい写真というのは旅の記録でアーティスティックな独自性も何もない写真だ。
ただ僕がその場にいてその瞬間を捉えただけの写真。
でも、僕はだからこそより旅というものの魅力を知ってもらえるのではないか?と思う。
短期の観光旅行では帰りたくない、このままこの瞬間が続けば良いのにと思うことが多いかと思う。
でも、長期の旅は違う。
お金にも余裕はないことが多いし、限られた予算を旅する期間節約しながら調整したりする。
だから、生活の質は下がることが多いしそれを誰かとすることは結構難しい。
だから、長期の旅に出る人は大体1人だ。
1人でカバンを持って知らない土地へと向かう。
誰も知り合いがいない街で予約した宿に向かい、近所を散策して夕食を食べる場所を探す。
1人で次の目的地を決めてそこに向けて少しずつ足を進めていく。
孤独を感じることも多い。
時々知らない誰かと仲良くなることもあるけど、必ずすぐに別れがやってくる。
楽しかった日々とかなり強い寂しい感情を胸にまた1人で歩き始める。
期間が長くなればなるほど日常に変わり、旅に出る前と同じような感覚がやってくる。
部屋の中で僕はここで何をしているのだろうか、退屈だ。
部屋から出たくない。
そう思うことも多い。
旅は非日常であるが実はそれは別の世界へ行くようなものではなくて、いつだって日常と繋がっている。
僕は海外から日本に帰ってきて数ヶ月経過し、今では東京で働いている。
でも、旅が終わったのかと言われればそれは違うと思っている。
これは旅の延長にあるもので今は東京で働いているだけだからとよく思う。
旅は人生だという名言があるが、本当にその通りだと思う。
生きている間が旅の期間であり、人生と旅は切り離されてはいないのだと僕は思う。
僕は旅の最中でたくさんの写真を撮った。
その中で今見返してもこんな構図も何もかもが素人っぽい写真がこんなにも魅力的に感じるのはなぜなんだろうと考えてしまう。
旅先で誰かが撮った1枚の写真が僕の人生を変えたように、僕も自分の写真を世の中に発信することで知らない誰かが旅に憧れを持ってくれるのではないかと思って旅の写真展をしたいと思っている。
毎日仕事の合間にこれまでの旅の瞬間を見返しては写真展に使いたい写真を選定している。
選べない。
どれもこれも僕にとっては大切な瞬間だった。
今になって僕はそれを実感している。
インドで僕が部屋に引きこもっていた時、僕が書いていたノートがある。
そこには毎日の退屈やお金に対する不満が書き連ねられていた。
驚くほどネガティブで一生懸命ポジティブに生きようとしている文章だった。
あの時は感じられなかったことが時間がたった今感じられるようになった。
それも多分インドで常に撮り続けていた記録写真があったからだろうと思う。
旅の写真展。
僕は旅についてこれからもたくさん考え続けるのだろうけど、今の僕が旅の写真とは何なのかと一つの答えを発信する機会が今回僕が行いたい「旅の写真展」なんだと思う。