旅をしたから自分のことがわかった

僕は仕事をしては旅に出てを繰り返している。

最近もトルコに行ってきて今は東京でパートで働きながらまた次の旅のための準備をしている。

もう20代も後半に来ているので僕の周りの人々は将来を本気で意識して生活しているように見える。

僕だって将来のことを考えていないわけではない。

むしろ人よりも考えているのではないかとさえ思う。

僕は自分がしたいことを諦めて生きる人生が嫌いだ。

だから、自分にとっていいと思える働き方、生き方をしている。

実は高校生の時僕は社会福祉士になろうと思って大学進学を決めていた。

それは、学校の図書館で職業図鑑なるものを見つけてそこには業務内容、年齢に応じての年収額が記載されていた。

わかりやすくてほとんど何も考えずにこれでいいかと思って決めたことだった。

でも、同時期に僕は旅に出会った。

旅をした人たちの書いた伝記や日記にロマンを感じ、僕は大学進学を辞めた。

そのあとはとち狂ったのか、美容師学校に進んだ。

美容師学校を卒業してから僕は海外や国内を旅行してばかりで遊んでばかりいた。

そのおかげで僕はいろんな国のいろんな場所に多くの思い出がある。

再度その土地を訪れると記憶が蘇ってくる。

懐かしさや苦い思いで、そしてその頃から時間が経ったという寂しさ。

そんな思いも旅でしか手に入らなかったことだと思う。

でも、一番はやっぱり自分が何を求めているのかしれたことだと思う。

旅と言ってもいろんな国に行くだけではすぐに退屈になる。

どこにいても正直、長くいると同じように退屈になる。

だから、そうなると必然的に旅人は自分が本当に望んでいるのは何なのかと考えるのかもしれない。

僕は長い間わからなかったのだけど、今ならわかる。

僕は旅に出る前から同じで自分を理解してくれる仲間が欲しかったんだ。

旅は僕にとって欠かせないものだけど、それは僕が一人でする旅ではない。

僕が欲しかったのは誰かと行く旅で世界を共感することだった。

でも、こんな些細なことなのに遠くまで行って多くの時間を一人で歩かないと気がつけなかった。

大切な人たちと簡単に会えない距離まで行って初めて僕はそれらが自分にとって大切だとわかった。

キャリアにも経済面にもなんのメリットもないけど、旅は自分の内面に影響を与える。

それが旅だ。

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