僕の旅はとてものんびりしている。それは文字通り、ゆっくり行動している。今までなら時間を無駄にしているようにも見えるかも知れない。
でも、僕はだんだんこの生活に慣れてきた。意味もないことに時間を使う贅沢、何もやらなくてもいいとダラダラする時間。今まで時間は有効に使うことが正しいと言われてきたけど、本当にそうかも知れないけど、僕はこの何もしなくても何をしても良い自由な時間が好きだ。
本当に毎日時間を有効に使うことが人生にとって良いことなのかというと僕にはわからない。なぜなら、僕はそれをこれまである程度はしてきたし、信じてもいたけど一向に幸せにはなれなかったから。
学生時代の毎日ダラダラ暮らしていた時の方が充実していて幸せだったと思う。まぁ、記憶は美化されるものだけど僕は今そう感じている。
学生といえば、僕は日本から飛び出して約二ヶ月。タイとトルコで何人かの学生と出会ってきた。
まだ18〜19の子もいれば、24の僕と変わらない年齢の人もいた。
でも、多くの学生に共通していることは将来に不安を持っていること、それと、プレッシャー。
今日はそんな学生たちの話を書こうと思っている。
タイで出会った。女の子は大学生だった。
インスタグラムなどでは今時の女の子らしくアートセンターに行って自撮りをしたり、タイの女の子に今人気のアナログカメラでの写真、学校の友人たちとの写真などTheリア充って感じの女の子。
実際に会って話してみるとタイでは結構良い大学に通っているらしく、勉強はかなり必要らしい。
その日は普通にバンコクの人気スポットを案内してもらい、チャイナタウンで夕食をとって帰ることにした。僕がバンコク最後の日だったということもあり、そのこと帰り際に少し今日の余韻に浸ってお別れだねなんて話していた。
その時に彼女が実は両親が高学歴で自分も親に習って同じように高学歴でないといけないとかなりのプレッシャーを感じているらしい。
SNSは自分の見せたいところだけを見せることができる。僕は彼女にそんな部分があるなんて予想もしていなかった。いつも明るい雰囲気の写真ばかりだったから。
話を聞いてると軽度鬱で精神科にも定期的に通っているという。
それ以来彼女には会っていないが、学生のうつ病というのは世界中で蔓延しているのだと改めて感じさせられた。
実際、トルコであった学生たちもなんだかみんなやりきれない思いを抱えているようだった。
みんな、将来のことを聞くと経済が悪いからと必ずネガティブになる。
もしかしたら、どこの国に行っても程度はあれみんな学生は将来に不安を持っているのかも知れない。
実際僕もそうだったし、僕は今でもそうだ。
あ、でも今は違うかも知れない。今は毎日貯金が減っていってるのにあまり気にならなくなってきた。
そんなことを考えながら、僕は今トルコのリゼで大学生と一緒に勉強会をしている。と言っても僕はトルコ語の勉強をせずにブログを書いているのだが。
学生に囲まれて僕はこれまで実現できなかった大学生生活みたいなものを少し覗き見ているのかも知れない。
この旅はやりたいと思っていたことを色々できる時間がある。僕自身がやりたいことを試してみようと思う。