東京を旅する。雨の日の高尾山を歩く楽しさ。

京王線を利用して終点の高尾山口に到着した。

新宿からは電車で一本で行ける東京の大自然なのだが、僕の来た日はあいにくの雨だ。

いや、雨だから普段とは少し違うものが見れるのではないかと少し期待していた。

今回は僕と僕の彼女の2人とFUJIFILM Xpro3というカメラ1台との旅だ。

高尾山口に着くとほとんど降車する人はいなかった。

というのも雨だからなのか終点まで乗っている人も1人2人くらいだった。

乗っている人もレインコートを着た外国人や登山客ばかりだ。

革靴にパーカーというような人は僕ら以外いなかった。

そもそも高尾山に登るつもりはなかったので仕方ないのだけど。

僕たちは高尾山口周辺を散歩して次回登山もしてみようと計画を立てていた。

その前に下見も兼ねて山の麓を散策するというのが今回の目的だ。

高尾山口駅
駅と温泉が繋がっていて欲をかき立てられた
山の風景とは相容れないトリックアート美術館
雨で少し濁っているが山から流れてきているようだ
小雨だが周辺のお店はほとんど閉まっていた
高尾山リフトまでの道
木造建築と山が良くマッチしていた
礼拝する旅人
雨に濡れた灯籠はコントラストが上がって綺麗だった
見上げる先には大量の蜘蛛が巣を張っている

大通りから高尾山へと続く道を歩いていくと左右を日本家屋で作られた建物が囲んでいた。

鮎の塩焼きの看板や蕎麦屋さんが軒を並べ、静かに影響している。

東京の他の地域とは違い、やはりお店の中も店員がのんびりと仕事をしている。

ほとんどのお店が閉店していたので今日は休みなのかと近くで働いている女性に尋ねてみた。

すると彼女は雨だから個々の判断で店を閉めているんだよと教えてくれた。

あー。まだこのような働き方が東京の観光地にもあったのか。

安心なのか安らぎなのかわからない感情が生まれた。

観光地といえば定休日なしで働き観光客から取れるだけ稼ごうというイメージがあったのでこのような場所が心地良いと思ってしまった。

人の生き方にとやかく言うつもりはないのだけど、人の仕事は見ていればなんとなく感じるものがあるのではないか。

静かで落ち着ける雰囲気が残っていることが疲れた東京の人々を癒してくれる。

高尾山に来て自分の2倍もあるような太さの大木を下から見上げると木々から小雨と日差しが降り注いでくるのが好きだ。

旅から帰ってきて3ヶ月が経とうとしている。

少しずつ忘れてきている旅の感覚を思い出すようなこの瞬間がとても好きだ。

そして、今は隣で同じようにこの場を楽しめる人がいる。

それもまた僕にとっては幸せなことだと思う。

僕は誰かと旅をしてそれを共有できることがとても大切だと思っている。

僕の旅の価値はまさそこにあるのだと改めて思う。

この木を見ると日本っぽいと感じる
中腹へと向かうリフトがある駅
本物のムササビをぜひ見たかった
これが彼女のスタンダードなポーズ
何かになりきって気取ってカメラに向かってくる最中の彼女

本当は行ってみたかったカフェがあったのだけど、SNSで営業を確認して行ったにもかかわらず貸切になっていたので今回は縁がなかったと思いそのまま帰宅した。

こんなことは旅にはつきものだ。

また今度来ようと話しながら今回の高尾の小旅行は幕を閉じた。

うん。楽しかった。

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