ブルサでオスマンチャイを飲みながら昔と今を考えてみた。オスマン帝国繁栄の地。

ブルサで今日も僕はぶらぶらとしている。今日ははじめからやろうと決めていたことがある。

それがオスマンチャイを飲むこと。

僕は友人にオスマンチャイのことを聞いてみた。

でも、友人はオスマンチャイ?何それ?多分普通のチャイと同じだよ!と言った。

そうなんだと思ってオスマンチャイを提供しているお店へと足を運ぶ。

オスマンチャイと看板を掲げている場所は多くあるのだけど、置いているのは普通のチャイと変わらないものを提供している場所もある。

なので、一度僕もオスマンチャイというものを飲んでみようと思った。

オスマンチャイとはなんなのか。

それがとても気になった。

オスマンチャイ初体験

オスマンチャイの提供されているお店に訪れた。

オスマンチャイは普通のチャイと比べて値が張る。

普通のチャイが15リラ(125円)に対してオスマンチャイは70リラ。

日本円で350円くらいだ。

これは普通のカフェでラテとかをカフェモカを頼むよりも少し安いくらいの値段。

チャイにしては高いなって感じる。

これでもし普通のチャイが出てきたらショックが大きいかもしれない。

さぁ、いざ。出てきたものを見ると少し心躍った。

トルコの伝統的なお盆に乗って紫色のチャイとハチミツ、砂糖が提供された。

見た目からして普通のチャイではない。

これで少し安心はした。

香りは花の香りに似たフルーティーな感じがする。

なんと表現したらいいかわからない。

チャイにハチミツを入れて飲むのかー。と少し疑問を持っていた。

とりあえずハチミツを入れて飲んでみる。

味は何と似ていると表現できるかわからない。

少しとろっとしていてまろやかだ。

匂いどおりの甘さと後味を残している。

これは意外と美味しいぞ!と僕は思った。

あまり日本でもホットの飲み物は飲まないのだけど、この飲みやすさでこの量ならなかなか料金ともあっている。

文化体験としてはとてもいい経験になったなと思った。

後で普通のチャイとオスマンチャイの違いを教えてもらったのだけど、その時に見せてもらった茶葉がそもそも全く違うことを知った。

一般的なトルコのチャイ
オスマンチャイ

見てもらった通り、全く材料が違う。

オスマンチャイは花が混ぜられているのかな?と思うような色鮮やかな材料だった。

友人のいる学校で何人かの先生たちにオスマンチャイのことを話したらほとんどの先生が飲んだことないと言った。

でも、1人の先生が今は一般的ではないけどいろんなものが混ざって作られたものだよと教えてくれた。

だから、これがこの店個人的な商品というわけではないようだ。

僕はこの一般的なチャイとの違いについて勝手に想像してみた。

オスマン帝国時代のブルサは帝都だった。

ここでは今のイスタンブールのように多くの人が集まり賑やかだったんだと思う。

その時代にこのチャイも発展したんだろう。

今はトルコのチャイのほとんどがトルコのリゼやトラブゾンと言った黒海地域で作られている。

そこにも行ったことあるのだけど、そこらじゅう茶葉だらけだった。

今ならそこから簡単に茶葉を運べる。

でも、昔は今ほど簡単でなかったからその土地ならではのチャイが発展していたのかもしれない。

ブルサも山があって緑の多い街だ。

でも、リゼやトラブゾンと違うのはブルサはそこらじゅうに色鮮やかな花もある。

この街の人たちが意識的に花を育てているのか無意識に多くの人が花を好んで取り入れているのかわからないが、街の至る所で綺麗な花を見る。

昔の人がチャイを飲みながら花を使ってチャイを作れないか?と考えても不思議ではないなって思った。

これは僕の勝手な想像だが、ありそうな話だ。

そんなことを考えながら僕はゆっくりとオスマンチャイを飲んだ。

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