トルコの東端の町カルス。写真を撮りながら観光して思うこと。

イスタンブールから約1200キロ離れた他国との国境近くにある町カルス。

僕がカルスを知ったのはトルコの有名作家オルハンパムクがKarという小説でこの町を舞台にしていたからだ。

それだけの予備知識で僕はこの街に来た。

到着してからも何が有名とか観光客がよく行く場所みたいなのは全く調べていなかったのでとりあえず町を歩いてみた。

夜歩くとトルコの他の街と同じようにオレンジ色の街灯が点々と付いているだけでどこか不気味な雰囲気がある。

日本とは違いトルコは夜明るいが明るくない。

言葉を選ばずにいうなら犯罪が起きそうな色味をしている。

でも、大胆に観光客ってオーラを発していても犯罪は僕には犯罪は起こらなかった。

まぁ、ここはそんなに治安が悪いとは思わなかったのだ。

日中は町に活気が溢れていて人通りが多くなる。

田舎だと思っていたが意外とそうでもない。

外資のチェーン店もあるし、おしゃれなカフェも多い。

西洋に影響を受けたような建築物も多い。

道路も僕にはオーストラリアのパースのようにも見えた。

下手すると他の都市よりもカルスは過ごしやすいんじゃないか?と感じるほどだった。

カメラでパシャパシャと風景を撮り歩いていると通行人たちが寄ってきて僕の写真を撮ってくれと言ったり、チャイをご馳走してやる!と言ってくれたりといろんな誘いがあった。

なんて人懐っこい人たちだろうってくらいに人が話しかけてくる。

パン工場に招待もされた。

たった1日でいろんなことがありすぎて少しもう満足した感がある。

街が小さいので観光地はその狭い範囲におさまっていた。

1箇所だけ例外もあるのだけど、それ以外は歩いて行ける距離にあってただ歩いているだけでもなんとなく見つけてしまう。

僕は高いところからの景色が好きで城に登った。

カルス城。

そこからの景色は日中も夕暮れ時もとても美しくて小さな町とその向こうに見えるまだ雪の積もった山々がマッチしている。

カルス博物館でも歴史を見たけどオットーマンたちが草原で暮らしていた時の風景が思い浮かぶ。

どこまでも続く草原と山々。

トルコにはこんな景色もあるんだなって感動した。

あの山を越えれば国境があるのかもしれない。

そう思いながら僕は1日に二度その城の高台に足を運んだ。

久しぶりに写真を撮るためにワクワクして一日中歩き回った日だった。

もう少しここに留まろうかとも思ったけど、ここを明日たつことにした。

早くイスタンブールの写真が撮りたくなっている。

とりあえずその前にブルサに友人に会いに行くのだけど。

来た時と同じようにまた1日がかりで移動しなくてはならない。

まぁ、最後の日を今日は楽しもうと思う。

いや、写真の編集をしないといけないのか。

今ももう2時間カフェで編集をしている。

Be Continue…

カルス城からの景色。
きっとあの山の向こうは国境地域。
ドイツみたいな川の流れる景色。
やんちゃな坊主たち。
こっちもやんちゃな学生たち。
笑顔とウィンクが素敵なナイスガイ。
おじさん。

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